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24.10.24日本人の父を捜して シプケンズ氏講演会
来る、10月24日(木)POW研究会では日本人の父をもつオランダ人ロブ・シプケンズさんを迎えて、講演会を行います。以前もご案内しましたが、会の詳細が決まりましたので、再度のご案内です。
ロブさんのご一家は、アジア太平洋戦争終結までオランダ領だった、ジャワで暮らしていたオランダ人です。
ジャワ島をはじめとする現在のインドネシアは、17世紀の初めにオランダの植民地とされ、300年もの間入植者のオランダ人は、現地の人を労働者や家事使用人に使って裕福に暮らしていました。オランダ人男性と現地の女性との間に子どもが生まれるのは普通のことでした。ロブさんの祖父もオランダ人とインドネシア人両方の血を受けていました。
しかしアジア太平洋戦争が始まって間もない1942年3月、日本軍が侵攻し現在のインドネシアは日本軍の占領下に置かれました。オランダ国籍を持つ現地の人々は、敵国人として各地に設けられた「抑留所」に収容されました。ロブさんの祖父もその1人で、抑留所では食料が乏しく過酷な生活だったと思われます。
一方オランダ国籍を持たない現地の人は、日本軍のための様々な仕事に就かされ、商店や食堂もその顧客の多くは日本人になりました。そのような状況の3年間に、日本人と現地の女性との間に多くの子どもが生まれました。ロブさんもそのような子どもの1人だったようです。
戦争が終結すると、インドネシア独立戦争が始まり、オランダ国籍を持つ人々は見たこともないオランダに「帰国」することになりました。
ロブさんは成人してから父親は日本人だと知り、日本人の父を捜し求めてきました。この度日本人グループのサポートを得て、ようやくご親族が判明したそうです。
あまり日本では知られていない、日本人の血を引くオランダ人の家族の歴史について、ご本人から語っていただく講演会です。
まだ席に余裕がありますので、是非ご来場ください。
開催時間や会場の詳しい案内は、下記のショートカットからPDFを開いてご覧下さい。
Talk about Japanese father Rob Sipkens