POW研究会トップ活動報告会員の動静>豪日交流基金賞受賞
 
会員の動静

豪日交流基金賞受賞

オーストラリア政府の文化機関「豪日交流基金」よりPOW研究会に「豪日交流基金賞」が授与され、3月22日、豪大使館にてその授与式が行われました。

この賞は2001年に開設され、様々な分野で豪日の交流に功績のあった個人、団体に授与されます。2002年度には、上越日豪協会会長でありPOW研究会会員でもある石塚正一・洋子夫妻が受賞しています。

Murray McLean大使やLeonie Boxtel豪日交流基金事務局長など多数の関係者が列席され、大変なごやかな雰囲気の中、他の3組の受賞者と共に、Alexander Downer外務大臣より笹本妙子共同代表、田村佳子、長沢のりの3人に賞状と記念品が授与されました。私たちのささやかな活動に光を当てていただいたことを大変光栄に思いました。

Downer大臣の父上は日本軍の捕虜だったとのことで、私たちに親しく声をかけられました。父上はシンガポールで捕虜となり、チャンギ収容所で強制労働に従事させられましたが、辛うじて生還し、戦後は弁護士、政治家として活躍されたそうです。日本を激しく憎み、1951年のサンフランシスコ講和条約にも反対されたそうですが、徐々にその気持ちも和らいできたとのこと、「浮き沈みはあったが、豪日は今とても良い関係にある」と大臣は語られました。

これから広島を訪問されるとのことで、「原爆投下がなければ、父は生還することができなかっただろう」と語られましたが、私たちは「原爆投下後の街で何があったのか、しっかりと見ていただきたい」とお伝えしました。

笹本・田村・長沢・西里 報告

左よりAlexander Downer外務大臣、笹本妙子、田村佳子、長沢のり

photo by Kerry Raftis keyshots.com

2005年受賞者:左より長沢のり、青木道子氏、領木新一郎氏、笹本妙子、Downer外務大臣、田村佳子、岩崎福三夫妻、Murray McLean大使

photo by Kerry Raftis keyshots.com

 

左より Penny Richards 公使、田村佳子、笹本妙子、西里扶甬子、長沢のり、豪日交流基金のMcDonald氏。

photo by Kerry Raftis keyshots.com

 

賞状と記念品

豪日交流基金賞

POW リサーチ ネットワーク ジャパンは、元オーストラリア軍捕虜及びその家族への支援を通じて、日豪関係に長期的

かつ優れた貢献を行った。これによりこの賞を授与する。

2005年3月22日

オーストラリア政府外務大臣 アレグサンダー・ダウナー

豪日交流基金会長 ジェリー・エリス

photo by Taeko Sasamoto

▲ページのトップに戻る